こどもラボのおもい

こんにちは。

こどもラボ・理事長の寺崎です。

 

わたしがこどもラボをたちあげたのには、こんなおもいがあります。

 

息子が「発達障害」と告げられたとき。

わたしは「発達障害」をよく知りませんでした。

「先天性のもので治りません」と説明がありました。

 

「この子は字を書けるようにならないの?」

「計算も一生できないの?」

「お友だちやお母さんたちが知ったら、遊んでくれなくなるかな」

「まわりの人から変な目で見られるかな」……。

 

次から次へと出てくるたくさんの「どうしよう」。

その一番奥にあった最もおおきな不安。

 

「この子はこの先どうなってしまうのだろう?」

 

わたしが先に死んでしまったら、この子はどうやって生きていけばいいんだろう??

 

そう考えたら、不安がっている暇はありませんでした。

わたしが生きていられる時間は限られています。

 

そのあいだに、この子たちをはじめとした発達障害を持つこどもたちが生きていくための力を育みたい。

 

願わくば、ただ生きるためだけではなく、

すこしでも自分らしく、豊かに、よりよく暮らしていくための力を育みたい。

 

ただ与えるのではなく、その子の中にあるものを引き出し、一緒に考え、取り組んでいきたい。

 

わたしのように「お友だちが遊んでくれなくなるかな」「変な目で見られるかな」と

学校や地域などで居づらさを感じてしまう、こどもたちやご家族の力になりたい。

 

そのために、ひとりでも多くの人が発達障害を理解することで、発達障害を持つ人が少しでも生きやすい世の中になってほしい。

 

これが発達障害を持つこどもの母としての想いであり、こどもラボの想いです。

こどもラボの療育

こどもラボでは

 

「しなやかなこころ」と「生きる力」を育むこと

 

を軸にしています。

 

発達に凹凸のあるこどもたちは、遅れて伸びる力があります。

それに、発達障害を持つ子どもたちのこころは大木のように太くて頑なですよね。

 

だから周囲からのこころない一言で簡単にボキッと折れてしまう

 

せっかく力が伸びたときには、とっくにこころが折れていて、その力を発揮できるような状態ではなくなってしまっている。

そんなことも多いのです。

 

だから大木のように太くて頑ななこころだけでなく、世の中にも寄り添える、竹のように「しなやかなこころ」を育むこと

 

こどもラボでは、ここをまず大切にしています。

 

そのために、こどもラボの療育にはヨガや運動あそびを積極的にとりいれています。

 

ヨガをプラクティスすることでマインドフルネスが身につき

先入観や偏見を手放し、ありのままの自分を知り、自分と仲良くなることができます。

 

たとえば、自分はずっと机に向かって勉強しているとイライラしてくると気づいた子。

そんなとき走るとスッキリできるということにも気づき、休み時間に思いっきり走ったり、すこし遠い塾へ通ったり(走って通うことで授業中はスッキリした気持ちで勉強にとりくめるのだそうです)。

こんなふうに自分の特性を知って、仲良くできるようになった子もいます。

 

また、なにかに反応する前のわずかなスペースに気づくようになるので、立ち止まって次の行動を選べるようになります。

 

たとえば、来客中でも自分のタイミングで先生に話しかけていた子。

ある日も話しかけようとして、先生がお客様とお話しているのに気づき、ふと立ち止まって話しかけるのを止めていました

 

そもそも、目に見えないこころにアプローチするのは大人にだって難しいもの。

 

だから、こどもラボではまず、ヨガや外あそびで目に見える身体にアプローチします。

 

こころと身体はつながっているので、身体を整え、力加減などの身体の使い方を学ぶことで、こころも整い、こころの力加減や使い方も上手になります

 

たとえば、話の内容や距離感が近過ぎたり、一方的過ぎたり、唐突過ぎたりするこどもたちは、体の力加減も一方的で0か100かであることが多かったりします。

ヨガのポーズを通して力加減や体の使い方を経験することで、こころやコミュニケーションも柔軟になったり、加減ができるようになったりします。

外あそびでの缶蹴りやケイドロなど、おともだちとの遊びを通しても同様に、こころやコミュニケーションの力を育みます。

 

こどもたちはひとりひとり豊かな個性を持っています。

同じ特性でも、その子にとってのベストな将来は100人いれば100通りでしょう。

 

将来が違えば、必要となる力も、そのために必要な支援も当然違います

 

だからこどもラボでは、その子にぴったりの「生きる力」を育む療育を本人やご家族と一緒に考えていきます。

親亡き後も自分らしく生きるために、フルオーダーメイドの支援計画を立てていくのです。

 

なので、こどもラボにはプログラムもありますが、来てから帰るまですべてが療育だと考えています。

 

それぞれの子に必要な「生きる力」は、普段の何気ない時間のなかでこそ育まれると思うからです。

だから、どんな時間でもていねいに向き合いながら、大人が手を加え過ぎず、自分で考える時間や、自分で集中して取り組む時間、こどもたちのこころや生活が自然と整って伸びていくような環境づくりもたいせつにしています。

 

これがこどもラボの療育です。


こどもラボの詳しい療育内容は、こちらでお伝えしています